平成16年に行われた多治見スタディ(岐阜県多治見市疫学調査)によると、40才以上の20人に1人に緑内障があることがわかりました。このうち80%は未発見・未治療のままになっています。10代から30代の方にも少数ですが、見られています。
近年、緑内障の目薬は、どんどん開発され、多くの場合、目薬の治療ができるようになってきています。緑内障の発見に関しては、ハンフリーFDT視野計が片眼1分の早さで早期まで検出できるようになりました。
また、網膜神経層の50%が失われないとハンフリー視野計で、検出できない(チンパンジーの視野検査の実験)ことより、視野変化よりも先行する網膜の厚みをとらえる装置GDX(網膜神経層解析装置)が注目されています。
神戸市で2台しかありません。(2020年7月現在)
この機会に、検診をおすすめいたします。
OCT(3次元眼底像撮影装置)
視野検査(ハンフリー740)での検査風景
ハンフリーFDT視野計(カールツァイス)での検査風景
デジタル眼底カメラ(コーワ)での検査風景
デジタル眼底カメラは少ない光量で(まぶしくなく)乳頭の隔凹や視神経繊維束欠損(NFLD)を診断できます。
ご家族に緑内障がある方は起こり易く、また40歳以上の方は緑内障検診をお勧めします。
(1)綿糸検査
目の下に糸をはさんで涙の量を調べます。
(2)屈折・曲率検査
近視・乱視の度合いや角膜の曲率半径を求め、コンタクトの度数や曲率半径を考えて行きます。
(3)眼圧検査
目の堅さ(眼圧)を測定します。緑内症や高眼圧症の発見に役立ちます。音の静かなエアーの弱いタイプを採用しました。
(4)視力検査、角膜内皮細胞検査
1.2Mの距離で測定できるものを採用しています。
(5)アレルギー検査
上まぶたを反転させアレルギーの状態を調べます。
(6)角膜内皮細胞検査
角膜の細胞の検査です。長期のコンタクトレンズによる減少、生まれつきの減少、事故、ケガによるものや分娩異常によるもの、などがあります。
(7)角膜形状解析
円錘角膜、不整乱視強度の乱視の場合に行います。
強度近視、網膜剥離、近視性変化、黄斑疾患疑い、緑内障疑い(近視に伴う緑内障は発見が難しいです)の場合にはFDT視野検査を行っています。さらにデジタル眼底カメラも行っています。
アレルギー性結膜炎の強いものです
従来型ソフトの人に多い
以前のメダリストに多かった
コンタクトのエッジとこすれて出来るようです。
これで即O2不足→ハードに変えなさいという眼科医がいますが、大間違い!
慢性的なアレルギーによるものもあるようです。
角膜血管新生の90%が内皮正常でした。
スーパーライザー導入しました。
スーパーライザーとは、直線偏光近赤外線を用いて頚の星状神経節をブロックし、交感神経の緊張をとる装置です。赤い光を頚に当てるだけで、少し温かいだけで痛くはありません。
整形外科やペインクリニックでもよく使われています。
眼科領域では眼の血流を増やすことにより、眼精疲労(疲れ目)、緑内障、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、糖尿病性網膜症、視神経炎、黄斑変性症、中心性網脈絡膜炎、飛蚊症、眼筋麻痺、仮性近視、角膜潰瘍などに効果があるといわれています。
神戸市の眼科では、2台しかありません。(2020年7月現在)
皆星状神経節照射は片側一ヵ所につき6分間です。左右で12分間です。
痛みや副作用の心配がない安全な治療法です。
週1~2回で、5~10回目ぐらいから効果が出てくるようです。
一度試してみてはどうでしょうか?
眼精疲労(疲れ目)に効果があり、緑内障の補助的治療にもなります。
令和3年2月よりルミナスM22 IPLによるマイボーム腺機能不全(MGD)・ドライアイの治療を開始しています。
国内承認機器 M22 IPLモデル
IPL光線療法は、マイボーム腺機能不全(MGD)・ドライアイを改善する初の根本的な治療法です。
「ルミナスM22 IPL」によるIPL光線療法は、10年前から美容皮膚科で、フォトフェイシャル(シミ・ソバカス・クスミ)の治療として使われています。
IPL(Intense Pulse Light)という幅広い光を照射することで、マイボーム腺脂の溶解だけでなく、炎症を抑え、肌のコラーゲンを再生させる効果があります。
手術のように外科的治療ではなく光線療法のため、患者さんへの負担も少なく、眼に障害をあたえることもありません。
費用 1回目 無料 2回目より自費医療で、4,000円(税込み)となっています。
毎月1回の4回連続治療をお勧めします。毎日実施しています。
IPL(光エネルギーの抗炎症作用)によるMGD治療
IPL(Intense Pulsed Light)機器は長年に渡り、身体を温めて炎症を取り除くために使用されてきた医療用光治療機器です。
以下の効果を期待してMGD治療に用いることが報告されていることから、IPLによりMGD・ドライアイの改善が目指せます。
期待される効果
IPLの照射は、下記手順で行います。
注意事項
ゴムではじかれるような痛みや、ひりひりした痛みなどを感じることがあります。
稀に、照射した部位に赤みやかさぶた、もしくは水ぶくれなどができ、治るまでに5~10日かかる場合があります。
治療部位もしくはその周辺の皮膚が一時的に敏感になっている可能性があるため、強くこすったりせず、また日焼け止めをしっかり塗るよう心がけてください。
下記の方はIPL施術を行うことができません。事前にしっかりカウンセリングを行ってください。
OCT(3次元眼底像撮影装置)
緑内障・網膜疾患の早期発見、経過観察ができます。
視野検査(ツァイスハンフリー740)
緑内障・網膜疾患・脳外科疾患の診断、経過観察ができます。
レフ・ケラトメーター(トプコンKR8100)
近視の度合いや角膜の半径を調べます。コンタクトレンズの処方の元になります。
デジタル眼底カメラ(コーワノンミドα)
眼底写真のデジタル記録が出来ます。
画像処理で緑内障の早期発見も出来ます。
ビデオモニター付スリットランプ(SL-9Z)
トプコン社製スリットランプ3CCD池上製作所カメラファイリングしています。
眼圧計(ニデックNT4000)
眼圧(目のかたさ)をはかります。
音や風の弱い最新型(2020年7月現在)です。
スペースセイビングチャート(ニデック1.2m視力計)
1.2mの視力表です。5mと同じ検査ができます。
オートレンズメーター(HOYA)
コンタクトレンズやめがねの度数を調べます。
ラジアスゲージ(ニデックNT4000)
コンタクトレンズのカーブ(BC)を測ります。
双眼実体顕微鏡(ナイツ)
コンタクトレンズの傷や汚れを調べます。
スリットランプ(トプコンSL-2F)
コンタクトが目に合っているか調べます。
BETスクリーナー(ワック)
近斜視・斜位検査・両眼視検査ができます。
パネルD15(はんだや色覚検査器)
色盲・色弱・網膜疾患の検査ができます。
手持赤外線治療器(はんだやアンボー)
眼精疲労やマイボーム腺炎の治療ができます。
アイマッサー(ロート製薬)
あたためながらマッサージして眼精疲労の治療ができます。
スーパーライザー(東京医研)
眼精疲労を緩和します。
緑内障の補助治療になります。
ハンフリーFDP視野計(ツァイス)
緑内障や網膜疾患脳外科疾患の早期発見が出来ます。